こんにちは! 京成大久保駅近くにある調剤薬局 みずき薬局 大久保店の薬剤師 阿井です。
スマートフォンやパソコンを見る時間が増え、目の疲れや乾き、違和感を覚える方が年々増えています。さらに季節によっては花粉や空気の乾燥が重なり、「なんとなく目の調子が悪い」という状態が続いている方も多くいらっしゃいます。
薬局の目薬コーナーにはさまざまな目薬がズラリと並んでいますよね。どれを選んで良いのかわからない、と感じたことはありませんか?
今回は、薬剤師の視点から「目薬の選び方」について解説します。ご自身の目に合った一本を見つけるための参考にしてくださいね。
高い目薬と安い目薬の違いは?

目薬の価格差は主に、
・配合されている成分の種類
・成分の組みあわせ
・防腐剤の有無
・容器の仕様
といった点によって決まることが多くあります。
比較的手ごろな価格帯の目薬は、シンプルな処方のものが中心です。一方で「プレミアム」などと表記されている商品は、複数の成分が組みあわされていたり、防腐剤フリー設計になっていたりするケースも見られます。
ただし、「価格が高い=誰にでも合う」というわけではありません。
大切なのは、今の目の状態やお悩みにあっているかどうかです。
目薬の選び方①:症状に合わせてタイプを選ぶ

目薬を選ぶ際にもっとも重要なのが、症状や悩みにあったものを選ぶという点です。
有効成分が多くかつ高い濃度で配合された高価な目薬でも、その成分が今悩んでいる症状に合っていなければ、十分な効果は期待できません。
目薬は、目的別にいくつかのタイプに分かれています。
ここでは代表的な例をご紹介します。
※ 以下の商品名はあくまでも一例です。体調や症状により適したものは異なります。
●疲れ目・ピント調節のサポートを目的としたタイプ
目の酷使による疲れが気になる方向けのタイプです。
ピント調節をサポートするとされる成分や、目の組織代謝を促すビタミンB12、ビタミンEなどが配合されています。高価格帯の「プレミアム」とつく製品は、これらが豊富に含まれていることが多いです。
<商品例>
サンテメディカル12
Vロートアクティブプレミアム
●目の乾く方向け(ドライアイタイプ)
ヒアルロン酸など、角膜を保護・保水する成分を含む商品があります。ドライアイが原因で目に傷がついている場合もあるため、刺激感の気になる方は、メントール無配合タイプを選ぶのもひとつの方法です。
<商品例>
ヒアレイン®S
ロートメメ モイスチャーティアセラム
●花粉・アレルギーによる目のかゆみが気になる方向け
抗アレルギー成分や、かゆみの原因物質の発生を抑える成分が配合されているタイプです。
<商品例>
ロート アルガード クリアブロックZ
ロートアルガード クリアブロックZII
●目のトラブル時に使われるタイプ
市販薬にも抗菌作用を持つ成分が配合されているものもあります。
ただし症状が強い場合や長引くときは、市販薬で様子を見続けず、眼科を受診することをおすすめします。
多くの目薬はパッケージに「つらい疲れ目に」「目の乾きに」など表示がありますので、専門知識がなくても選びやすくなっています。
購入時には、パッケージ裏面の成分表示もあわせて確認してみましょう。
意外と多い「目薬の使い方の誤解」
薬局では、
・スーッと(スキッと)する感じが強いほど効いている気がする
・症状が落ち着いていても同じ目薬を使い続けている
・一日に何度も点眼している
といった声をよく聞きます。
清涼感は「効き目」ではなく使用感の違いです。長期間の自己判断使用は、必要な受診タイミングを逃してしまうことがあります。
開封後の目薬、いつまで使えますか?
医療用の点眼薬では「開封後1か月程度」が目安とされることが多いですが、市販の目薬も開封後は長期間の使用を前提としていません。商品によって差はありますが、一般的には開封後1〜3ヶ月を目安に使い切ることがすすめられています。
特に、防腐剤フリーのタイプやコンタクト用の目薬は、雑菌が入りやすいため早めの使い切りが大切です。
薬局では、「前のシーズンの目薬が残っている」「いつ開けたかわからない」というご相談もよくあります。そのような場合は無理に使わず、薬剤師に相談しましょう。
目薬の選び方②:コンタクト利用なら専用タイプを

コンタクトを装着した状態で目薬を利用するのであれば、コンタクト用目薬を選ぶのが重要です。
目薬には防腐剤が含まれているものも多くありますが、コンタクト用はその多くが防腐剤フリー。これは、防腐剤の一部の成分に、レンズに吸着してレンズが変形する原因になったり角膜を傷つける恐れがあるためです。
「コンタクト用」と明記されているもの、または防腐剤フリーの目薬を選びましょう。
カラーコンタクト使用時も同様です。
目薬選びに悩んだら、薬剤師にご相談ください。
目薬選びで大切なのは
「今どんな症状があるのか」
「どのくらい続いているのか」
「コンタクトレンズを使用しているか」 といった点です。
価格よりも「今の症状に合っているか」が何より重要です。
気になる症状があれば眼科を受診し適切な薬を処方してもらうのが安心ですが、「まずは市販薬で…」という場合は、薬剤師を頼ってください。日常の小さな違和感、早めのケアが大切です。
迷ったときは、お気軽にご相談ください。
みずき薬局 大久保店
薬剤師
阿井