みなさん、こんにちは!みずき薬局星久喜店です。
秋も本番となり、美味しい果物がお店に並ぶ季節になりましたね。
最近、患者様やご近所の方から立派な「柿」を頂戴する機会がありました。秋の味覚、スタッフ一同おいしくいただいています。ありがとうございます!
「柿が赤くなると、医者が青くなる」けれど…
昔から「柿が赤くなると、医者が青くなる」と言われるほど、柿はビタミンやミネラルが豊富で、栄養価が高いことで知られています。
しかし、「何事も“ほどほど”が大切」というお話です。 実は、柿は食べすぎると体に思わぬ不調をきたすことがあるのをご存知でしょうか?
柿の食べ過ぎで「胃石(いせき)」ができる?
特に注意したいのが「胃石(いせき)」です。 これは、柿に含まれる「タンニン」(渋みの成分)と、豊富な「食物繊維」が胃の中でくっつき、固まって石のようになってしまう症状です。
- どのくらいの大きさになるの?
症例報告によれば、なんと胃の中で8cmほどの大きさになることもあり、その場合は内視鏡を使って砕いて取り出す処置が必要になります。 - どんな人がなりやすい?
以前に胃の手術をされた方など、胃の動きが弱くなっている方は特にできやすいと言われています。 - コーラで溶けるって本当?
「胃石はコーラで溶けたり、柔らかくなったりする」という話も医学的に試みられることがありますが、これも危険が伴います。 中途半端な大きさに溶けた石が腸に流れて詰まってしまい、「腸閉塞(ちょうへいそく)」を起こす可能性もあるからです。 - どのくらいが「食べすぎ」?
実際に、柿を1日に5~6個も食べ続けて発症したという例も、医学的に報告されています。
美味しい柿、適量を楽しみましょう
栄養満点の柿ですが、こうしたリスクを知っておくことも大切ですね。 (私も柿が大好きですが、1日に2個くらいまでにしておこうと思います!)
みずき薬局星久喜店は、千葉市中央区、星久喜郵便局近く。
お薬のご相談だけでなく、こうした日々の食事や健康に関する「ちょっと気になること」も、いつでもご相談を承っています。 お散歩のついでに、ぜひお気軽にお立ち寄りくださいね。
(参考文献:日本消化器病学会、各種医療機関 症例報告コラムなど)
みずき薬局 星久喜店
薬局長・薬剤師
袖山