こんにちは、千葉県佐倉市の鏑木薬局です。
私たちは日々の調剤だけでなく、在宅訪問や地域の健康活動などを通して、地域のみなさまが安心して暮らせるよう取り組んでいます。
11月12日、地域包括支援センターが主催する「地域ケア会議」に参加し、多職種のみなさんと一緒に、ご相談者の生活をどのように支えていくか話し合ってきました。
知っていますか?地域ケア会議
「地域ケア会議」とは、地域包括支援センターが主体となり以下のようなメンバーが集まる会議です。
- ケアマネジャー
- 生活支援コーディネーター
- 理学療法士
- 医療・介護の専門職
- 薬剤師
このような、医療・介護等に関わる多職種が集まり、「その方が無理なく治療を続けられること」、そして「少しでもその人らしく暮らしていけること」を目指して支援内容を話し合う場です。
それぞれの職種が持つ視点を持ち寄り、その方に合ったサポート方法を一緒に考えていきます。

今回のケース:薬が飲めず、残薬がたまってしまう
今回取り上げられたケースでは、
・薬が飲みきれず残薬が増えてしまう
・受診間隔があいてしまう
といったケースの相談がありました。
薬は量が多かったり飲むタイミングが複雑になると、どうしても管理が難しくなりますよね。また、”薬がまだあるから受診は先延ばしでもいい”と思ってしまうこともあります。
うまく続けられない状況が続くと、治療効果にも影響が出てしまいます。
大切なのは、無理なく治療が続けられる環境づくりです。
薬剤師としてできる “続けやすい治療” のお手伝い
鏑木薬局は薬の専門家として、会議では次のようなご提案をしました。
① かかりつけ薬剤師として継続的に見守る
一人の薬剤師が薬の状況や飲み方を把握することで、残薬の発見や飲み合わせの確認がしやすくなります
② 一包化や服薬カレンダーで“管理しやすく”
●飲む時間ごとにまとめる「一包化(いっぽうか)」
●日付ごとに薬をセットできる「服薬カレンダー」 など、
薬が“見える化”されることで、無理なく続けやすくなります。


③ 訪問薬剤管理(在宅訪問)で生活に合わせたサポートを
通院が難しい方には、薬剤師がご自宅へ伺う「訪問薬剤管理」も活用できます。
生活の中で治療を続けるために、必要なサポートを個々人の状況に合わせ提案、お届けします
「ライフスタイルに合わない」も立派な相談理由です
今回の事例ではありませんが、薬局の窓口や訪問先で患者様とお話ししていると、こんなお悩みを聞くことがよくあります。
- 「朝食後の薬が出ているけど、実は朝ごはんを食べない習慣だから飲んでいない」
- 「1日3回の薬だけど、食事は1日2回しかとらないから余ってしまう」
- 「食前とあるからつい忘れて・・・」
- 「顆粒の薬は入れ歯にはさまってのみにくい」 など
「出された通りに飲まないといけないから、言いにくい…」 と我慢していませんか?
実はこれらも、薬剤師にご相談いただければ解決できる場合があります。
例えば、薬剤師から医師へ連絡を取り、1日2回や1回のタイプのものへの変更を検討してもらったり、薬剤師から薬を飲むタイミングについて提案することができます。
ご自身の生活リズムを変えることなく、無理なく治療を続けられる方法を一緒に探しましょう。
多職種で支える安心の暮らし
会議では、リハビリの視点や生活環境の工夫など、薬剤師だけでは気づかない意見も多く出されました。多職種が連携することで、その方に合った無理のない支援ができることを改めて感じた時間でした。
鏑木薬局は、
「少しでも快適な生活につながること」
「治療が続けやすい環境を整えること」を大切に、これからも佐倉市地域のみなさまをサポートしてまいります。
お薬のこと、生活の中での不安やお困りごとがあれば、どうぞ気軽にご相談くださいね。
【店舗情報】
健栄 鏑木薬局
住所:千葉県佐倉市鏑木町272-1
アクセス:
京成佐倉駅バス7分 厚生園入口徒歩3分 駐車場6台
健栄 鏑木薬局
薬剤師
早田