こんにちは。佐倉市・志津駅近くの皮膚科門前の調剤薬局「みずき薬局 上志津店」の薬剤師 佐藤です。
冬は風邪や体調不良が増える季節。
テレビを見ていると「冬の体調管理に○○」「免疫ケアに○○」といった言葉を、毎日のように耳にします。
スーパーの売り場でも、納豆やヨーグルトのパッケージに「免疫力アップ」「乳酸菌○○配合」「機能性表示食品」などと書かれている商品を多く見かけます。
忙しい毎日の中で、食事が簡単なもので済んでしまったり、寒さで体を動かす機会が減ったり。特別なことをしなくても、いつの間にか体調を崩しやすい生活になっているのかもしれませんね。
そんな中で、納豆やヨーグルト、甘酒といった発酵食品は、手軽に購入でき、無理なく続けやすい存在です。
今回は、そんな身近な発酵品について、薬剤師の視点からご紹介します。
※ 発酵食品は健康を支える一助とされますが、体調や感じ方には個人差があります。
冬は体調管理が重要な季節
冬は空気が乾燥し、鼻や喉の粘膜が弱りやすくなるため、風邪や感染症のリスクが高まります。
志津駅周辺は住宅地が広がっており、通勤・通学、保育園や学校を通じて人との接触機会も多く、免疫力が低い子育て世帯や高齢者にとって日常的な体調管理が欠かせません。
発酵食品が注目される理由
発酵食品は、微生物の働きによって栄養素が分解・変化し、体に吸収されやすくなる特徴があります。古くから日本の食文化に根付いており、毎日の食事に無理なく取り入れやすい点も利点です。
腸内環境と免疫の関係
近年、腸内環境と免疫機能の関係が注目されています。
腸には体内の免疫細胞の多くが集まっているとされ、腸内環境を整えることは健康維持の土台と考えられています。
発酵食品に含まれる乳酸菌や納豆菌は、腸内細菌のバランスを整える働きがあり、便通の改善や腸内環境の安定に役立つ可能性があります。
特に高齢者や子どもは腸内環境が乱れやすいため、日常的な食事から整える意識が大切です。
関連記事:ヨーグルトの健康効果をご紹介。風邪予防や口臭予防にも。
納豆の効果とナットウキナーゼ
納豆は、日本の食卓で親しまれている発酵食品です。大豆を納豆菌で発酵させることで、たんぱく質や食物繊維、ビタミン類を効率よく摂取できる食品になります。
納豆特有の成分として知られているのが「ナットウキナーゼ」です。
ナットウキナーゼとは、納豆が発酵する過程で納豆菌によって作られる酵素の一種で、市販されている納豆も、納豆菌で発酵させたものであれば、原理的には生成されており、納豆にしか含まれていない成分です。
酵素とは、体の中でさまざまな働きを助けるたんぱく質のことを指します。
ナットウキナーゼは、血液中にできた不要な固まり(フィブリン)を分解する働きがあると報告されており、血液の流れをサポートする可能性がある成分として研究が進められています。(*1)
そのため、納豆効果のひとつとして、生活習慣病予防の観点から注目されることがあります。
一方で、ナットウキナーゼは風邪を直接予防する成分ではありません。納豆の健康効果は、ナットウキナーゼだけでなく、食物繊維による腸内環境のサポートや、たんぱく質による栄養補給など、複数の要素が組み合わさって成り立っています。
なお、ナットウキナーゼは酵素のため熱に弱く、加熱調理をすると働きが弱まる可能性があります。また、抗凝固薬を服用している方は、納豆の摂取制限が必要な場合があります。食事に取り入れる際は、医師や薬剤師に相談することが大切です。
ヨーグルト効果

ヨーグルトには乳酸菌やビフィズス菌が含まれ、腸内細菌のバランスを整える働きがあります。ヨーグルト効果として、便通改善や腸内環境の安定が知られており、子どもから高齢者まで取り入れやすい食品です。
ただし、加糖タイプは糖分の摂り過ぎにつながるため、選び方にも注意が必要です。
甘酒は冬に取り入れやすい発酵食品
米麹から作られる甘酒には、アミノ酸やビタミンB群が含まれています。アルコールを含まないタイプであれば、子どもや高齢者でも安心して飲むことができます。
温かい甘酒は体を冷やしにくく、食欲が落ちやすい冬場の栄養補給としても役立ちます。
関連記事:ひな祭りの甘酒・ちらし寿司・蛤のお吸い物に秘められた健康効果
調剤薬局がアドバイスする「ヨーグルト・ナットウキナーゼ」
発酵食品は健康を支える心強い存在ですが、食べれば「風邪をひかない」「すぐに体調が良くなる」といった即効性のあるものではありません。
治療中の病気や服用中の薬によっては、注意が必要な場合もあります。
佐倉市・志津駅近くの皮膚科門前の調剤薬局「みずき薬局 上志津店」では、処方せんのお薬だけでなく、生活習慣や食事についてのご相談も受け付けています。
冬の体調管理ついて気になることがありましたら、どうぞお気軽に薬剤師までお声がけください。
<外部サイト参照リスト>
ナットウキナーゼの経口投与による血漿中の線溶活性の増強の論文(PubMed/米国国立衛生研究所運営)(*1)
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/2123064/
みずき薬局 上志津店
薬剤師
佐藤