2025.12.18

千葉市若葉区・千城台南の調剤薬局が提案！在宅ケアと薬局連携のメリット

薬剤師大橋

こんにちは！千葉市若葉区・千城台南の調剤薬局、みなみ薬局の薬剤師大橋です。

高齢化や感染症流行の影響もあり、昨今は自宅で療養を続ける「在宅ケア（在宅医療・介護）」を選択する方が増えています。

自宅で安心できる生活を送るためには、医療や介護の専門職によるサポートが不可欠。もちろん、薬剤師のサポートもそのひとつ。薬の管理や使用は、在宅ケアの質に大きく影響します。

今回は、「在宅ケアにおける薬局連携のメリット」について、薬剤師の視点で詳しく解説します。

在宅ケアにおける薬局薬剤師の役割とは(薬局連携）

病院に入院している間は看護師や医師が薬の管理や服用サポートを行ってくれますが、在宅ケアに移行すると、患者さまご自身やご家族がその役割を担うことになります。

在宅ケアにおける薬剤師は、単に薬をお渡しするだけでなく、患者さまやご家族に変わって、薬に関する管理・サポートを行います。

たとえば、薬の飲み忘れがないかのチェック、副作用のチェック、飲み忘れなどで余ってしまった薬（残薬）の整理、医師と連携して今後の処方計画の見直しを提案するのも、在宅ケアにおける薬剤師の役割です。

在宅ケアと薬局連携の大きなメリットが、「薬の専門家」が日常的にサポートしてくれることで、より安心できる在宅ケアが実現する点です。

在宅ケアでよく聞かれるのが、「薬の量が多くて管理が大変」「飲み忘れていないか心配」といった不安の声。
また、飲み慣れていない薬が処方されたときは、薬による体調の変化やトラブルがないかも心配ですよね。

薬局連携で薬剤師が定期的にご自宅を訪問することにより、患者さまは病院にいるときと同じように、安全かつ専門的な薬の管理を受けることができます。

薬の飲み忘れや飲み残しによって、患者さまの手元に薬が大量に残ってしまうことを「残薬（ざんやく）」といいます。

残薬は、患者さまが本来飲むべき薬を飲めていないことで病状が悪化するリスク、また、古い薬や期限切れの薬を誤って服用するリスクがあり、軽視できない問題です。

それだけでなく、飲み残された薬はそのまま廃棄されることになり、医療費の無駄につながります。
厚生労働省の資料によれば、残薬により無駄になっている医療費は、年間なんと475億円！
いまや社会問題のひとつとなっています。

特に医師や看護師がこまめにチェックできない在宅ケアではこの残薬が発生しやすい傾向があります。薬局と連携することで、薬剤師が残薬の状況を把握できるため、残薬回避につながります。

在宅ケアは、医師、看護師、ケアマネジャー、介護士、理学療法士など、多岐にわたる専門職がチームとなって患者さまを支えます。薬局・薬剤師は、この「多職種連携」において、薬の専門家として重要な役割を果たします。

在宅訪問で得た患者様の生活状況や薬の服用状況、副作用の有無などの情報は、医師や他の専門職にとって、治療方針やケアプランを決定する上で非常に貴重。薬剤師は、訪問時に得た情報を「お薬手帳」や連携用のツールなどを通じて、チーム全体に共有します。

たとえば、「この薬の影響で食欲がないかもしれない」といった薬剤師の気づきが、医師の処方変更につながり、介護士の食事介助の方法見直しにつながることも。

薬局が積極的に連携に参加することで、情報交換がスムーズになり、患者さまを取り巻くチームケアがより円滑に進むようになります。

在宅ケアは多くの患者さまに選ばれている選択肢ですが、その成功は、地域全体の医療・介護サービスとの「連携」にかかっています。

千葉県千葉市若葉区・千城台南にあるみなみ薬局は、地域のみなさまが安心して在宅ケアを送れるよう、薬の専門家として積極的なサポートを行っています。

どんな小さなことでも構いません。在宅ケアや自宅での服用、薬の管理などでお困りの際は、ぜひお気軽にご相談ください。私たち薬剤師が、専門知識をもって安心のサポートを提供いたします。

＜参考文献＞
在宅ケアにおける薬剤師の役割
https://www.mhlw.go.jp/content/10802000/001086106.pdf