調剤薬局・薬剤師監修!子どもや若年層に多いアトピー性皮膚炎・アレルギーとお薬
2025.12.03

調剤薬局・薬剤師監修!子どもや若年層に多いアトピー性皮膚炎・アレルギーとお薬

薬剤師 阿井

こんにちは!習志野市の調剤薬局、みずき薬局大久保店の薬剤師阿井です。

日本の小学生(6〜12歳)の調査では、約 10〜12% がアトピー性皮膚炎の有病率とも報告されており、特に子どもや若年層の方で悩んでいらっしゃる方の多い病気です。。今回は、薬剤師の視点から、生活スタイルに合わせた薬の使い方や日常でできる症状対策をご紹介します。

子どもや若年層に多いアトピー性皮膚炎、アレルギーとは

アトピー性皮膚炎 / Atopic Dermatitis)とは、皮膚にかゆみを伴う湿疹が慢性的に繰り返し出る皮膚の病気です。体質的・環境的な要因が複雑に関係しており、子どもから大人まで幅広い年齢層でみられます。アトピーは「アレルギー体質」や「皮膚のバリア機能の弱さ」が影響しているとされ、

  1. 遺伝的にアトピー・喘息・花粉症などのアレルギーを起こしやすい体質(アトピー素因)
  2. 生まれつき皮膚の保湿力が低く、外からの刺激やアレルゲンが入りやすい
  3. ダニ・ハウスダスト・花粉・汗・ストレス・気候・化学物質などによる刺激

などの要因があるとされています。

子ども・思春期(5〜18歳)を対象とした調査では、

  • 5〜6歳で約24%
  • 7〜9歳で19%
  • 10〜12歳で15%
  • 13〜15歳14%
  • 16〜18歳11%

20代では約10%前後、30代以降はさらに下降傾向と報告されており、年齢と共に改善されているケースが多いのも事実。
乳児期(0〜2歳):顔・頭に多く発生
小児期(3〜12歳):ひじ・ひざの内側に湿疹
成人期:顔・首・上半身など、見える部分に出やすくなる
などの傾向もあり、ご自身の症状や傾向を把握し適切なケアと対策をすることが大切です。

薬剤師が伝えたいアトピー性皮膚炎・アレルギーのお薬の基本と正しい使い方

薬剤師が伝えたいアトピー性皮膚炎・アレルギーのお薬の基本と正しい使い方

症状を抑えるには、医師から処方された薬を正しく使うことが大切です。

  • 外用薬(ステロイド・保湿剤)
    かゆみや炎症の強い部分には、医師の指示に従ってステロイド外用薬を使用します。保湿剤も用途や症状に応じて使い方が異なりますので、毎日朝晩塗る必要があるかどうかなど、薬剤師に相談すると安心です。
  • 内服薬(抗ヒスタミン薬など)
    花粉症やじんましんに用いられますが、眠気が出やすいものもあります。授業やアルバイトなど日常生活に合わせた服用方法についても、薬剤師に相談しながら調整するのがおすすめです。
  • 漢方薬やサプリメント
    体質改善や症状緩和の補助として使われることがあります。自分の体質や生活習慣に合った使い方は、薬剤師に相談して選ぶと安心です。

日常生活でできるアトピー・アレルギー対策

①肌の保湿と清潔
入浴後や手洗い後は、乾燥を防ぐために保湿剤をこまめに塗りましょう。肌に優しい衣服や寝具を選ぶことも効果的です。

②食生活の工夫
栄養バランスの取れた食事は肌や免疫力を整えます。野菜や発酵食品を積極的に取り入れ、刺激の強い食品や過度な甘いものは控えると症状が落ち着きやすくなります。

③睡眠とストレス管理
睡眠不足やストレスはアトピーやアレルギーを悪化させます。就寝時間を一定にする、リラックスできる時間を作るなど、自分に合った方法で調整しましょう。

④環境の工夫
室内の湿度を40〜60%に保ち、空気清浄機や換気を活用すると、ほこりや花粉などのアレルゲンを減らせます。

習志野市の調剤薬局、みずき薬局 大久保店で相談できること

習志野市の調剤薬局、みずき薬局 大久保店では、薬の選び方や使い方だけでなく、生活スタイルや体質に合わせたアドバイスも行っています。授業やアルバイトで忙しい学生でも、眠くなりにくい薬の選び方や、手荒れが気になる方に合った保湿剤の使い方など、個々のライフスタイルに合わせた提案が可能です。

さらに、どのタイミングで医療機関に相談すべきか迷うときも、薬剤師が目安をお伝えできますので安心です。症状の軽減だけでなく、毎日の生活を快適に過ごすための工夫も、薬剤師と相談しながら取り入れられます。自分に合った対策を取り入れて、健康的な生活を目指しましょう。

みずき薬局 大久保店(習志野市・調剤薬局)では、処方箋以外にも、日常の体調管理や予防グッズの相談、薬の使い方アドバイスも承っています。気になる症状がある場合は、お気軽にご相談ください。

参照:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/9689299/

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