こんにちは。香取市・佐原駅近くの調剤薬局「健栄 さわら薬局」です。
「頭痛が続いているけど、病院に行くほどでもない気がする」
「腰や関節が痛くて、つい鎮痛薬に頼ってしまうけれど、これって大丈夫?」
「病院でも痛み止めをもらっているけれど、追加して鎮痛薬を飲んでもいい?」
そんなお声を、薬局のカウンターで耳にすることがあります。
この記事では、鎮痛薬(いわゆる痛み止め・鎮痛剤)を飲みすぎた場合に起こりうる副作用や、効かなくなったと感じる理由、薬との正しい付き合い方を、わかりやすく解説します。
鎮痛薬・鎮痛剤は「飲みすぎると危ない」?

鎮痛薬は、痛みを和らげ日常生活を助けてくれる大切な薬です。一方で、「痛いから」「前より効かない気がするから」と、自己判断で回数や量を増やしてしまう方も少なくありません。
しかし、鎮痛薬を必要以上に使い続けることで、体に負担がかかる場合があります。
鎮痛薬を飲みすぎると起こりうる主な副作用①:胃や腸への負担
多くの鎮痛薬(非ステロイド性抗炎症薬:NSAIDs)は、痛みを抑える一方で、胃の粘膜を守る働きも抑えてしまうことがあります。そのため、胃痛、胃もたれ、胃潰瘍、出血などを起こすことがあります。
特に、食事を抜いたまま服用した場合や、高齢者の方では、症状に気づきにくく、重症化することもあるため注意が必要です。
鎮痛薬を飲みすぎると起こりうる主な副作用②:腎臓への影響
鎮痛薬を続けて使用することで、腎臓の血流が低下し、腎機能に影響が出ることがあります。脱水状態での使用や、もともと腎臓の病気がある方では、特に注意が必要です。
鎮痛薬を飲みすぎると起こりうる主な副作用③:心臓・血管系への影響
一部の鎮痛薬では、長期間・高用量の使用により、心臓や血管に関するリスクが高まる可能性が指摘されているものもあります。
自己判断で長く使い続けるのではなく、気になる場合は医師や薬剤師に相談することが大切です。
鎮痛薬を飲みすぎると「効かなくなる」と感じるのはなぜ?

鎮痛薬を頻繁に使用していると、「前ほど効かなくなった気がする」と感じることがあります。
これは、痛み止めとして使われる非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が、痛みのもととなる物質(プロスタグランジン)のはたらきを抑えることで効果を発揮しているためです。
そのため、長期間使い続けたり、量が多くなったりすると、体が薬に慣れてしまい、痛みの感じ方が変化して、以前ほど効果を感じにくくなる場合があります。
また、「効かないから」と自己判断で服用回数や量を増やしてしまうと、胃腸障害や腎機能障害などの副作用リスクが高まります。
鎮痛薬は「我慢できない痛みを和らげるため」に正しく使うことが大切です。
効きが悪いと感じた場合は、薬を増やす前に、痛みの原因や薬の種類が合っているかを、医師や薬剤師に相談してください。
覚えておきたい「薬への慣れ」だけではない理由
効かなくなってきた理由のひとつとして、作用に慣れてしまい同じ量では効果を感じにくくなることがありますが、それ以外にも、
・痛みの原因自体が変化・悪化している
・痛みが慢性化している
・服用のタイミングが遅れている
といった要因が関係していることもあります。痛みが続く場合は、鎮痛薬を増やすのではなく、原因を見直すことが大切です。
鎮痛薬との正しい付き合い方
鎮痛薬を安全に使うためには、次のポイントを意識しましょう。
・用量・用法を必ず守る
・痛みが出始めた早い段階で使用する
・何日も続けて使わない(痛みが続く場合は医師・薬剤師へ相談)
・複数の鎮痛薬を自己判断で併用しない
特に市販薬は手軽に購入できますが、医薬品であることに変わりはありません。
また、内服薬と貼り薬(湿布) の併用にも注意が必要です。
鎮痛薬というと、飲み薬だけを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、消炎鎮痛剤の貼り薬(湿布)を使っている場合も注意が必要です。
貼り薬は、内服薬に比べて全身への影響は少ないとされていますが、同じ種類の鎮痛薬の成分を含む飲み薬と併用することで、体への負担が重なる可能性があります。
特に、高齢の方や、腎臓の病気のある方、長期にわたって使用している場合は注意が必要です。
「貼る薬だから大丈夫」「飲み薬とは別だから問題ない」と自己判断せず、内服薬と貼り薬を併用している場合は、一度、医師や薬剤師に相談することをおすすめします。
家族や高齢者がいる家庭で気をつけたいこと
高齢者は、胃腸や腎臓の機能が低下していることが多く副作用が出やすい傾向があります。
また、忙しさや寒暖差などで痛みが出て、つい鎮痛薬を使いすぎてしまうケースもあります。
家族が服用している薬を把握し、「いつ、どの薬を、どれくらい使っているか」を共有することが、安全な服薬につながります。
調剤薬局で相談するメリット
香取市・佐原駅近くの調剤薬局「健栄 さわら薬局」では、処方箋がなくても、鎮痛薬の使い方や副作用について相談することができます。
「鎮痛薬を飲みすぎていないか心配」「効かなくなってきた気がする」「ほかの薬との飲み合わせが心配」と感じたときは、我慢せずに薬剤師へ相談することが、体を守る第一歩です。
鎮痛薬・鎮痛剤は、正しく使えば日常生活を支えてくれる心強い存在です。
しかし、飲みすぎることで副作用が起こることがあり、「効かなくなった」と感じる原因になることもあります。
痛みを我慢しすぎず、薬と上手に付き合っていきましょう。
※この記事は一般的な情報をお伝えするものです。症状や体調、お使いのお薬によって対応が異なる場合がありますので、気になることがあれば、健栄さわら薬局までお気軽にご相談ください。
<外部サイト参照リスト>
高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015 (日本老年医学会)
https://www.jpn-geriat-soc.or.jp/info/topics/pdf/20170808_01.pdf
健栄 さわら薬局
薬剤師
森川