ひな祭りの甘酒・ちらし寿司・蛤のお吸い物に秘められた健康効果
2026.01.16

ひな祭りの甘酒・ちらし寿司・蛤のお吸い物に秘められた健康効果

薬剤師 S.M

こんにちは。白井市南山地区の調剤薬局「健栄 しろい薬局」の薬剤師 S.Mです。

ひな祭りといえば甘酒・ちらし寿司・蛤のお吸い物が定番ですが、実は子どもの健やかな成長を願うという意味だけでなく、どれも健康によい栄養が詰まっています。日本の行事食ならではの魅力や食品の栄養とその効果を、薬剤師の視点で分かりやすくご紹介します。

甘酒の健康効果 ― 「飲む点滴」と呼ばれる理由

ひな祭りの時期に親しまれている甘酒は、古くから栄養補給の飲み物として利用されてきました。甘酒には大きく分けて米麹で作る甘酒と、酒粕に砂糖を加える甘酒の2種類があります。
どちらも健康に役立つ成分を含みますが、成分構成が異なるため、目的や体質で選び分けるのがポイントです。

米麹甘酒の栄養ポイント


米麹タイプの甘酒は主に以下のような成分が特徴です。

  • ブドウ糖:エネルギー補給に優れる
  • オリゴ糖・食物繊維:腸内環境を整えやすい
  • ビタミンB群:疲労回復を助ける
  • アミノ酸:体の材料になるたんぱく質の元

「飲む点滴」と言われるのは、体に素早く使われるエネルギーが摂れるためで、季節の変わり目の体調管理にも役立ちます。小さなお子さんや高齢者でも飲みやすく、消化に負担が少ない点も魅力です。

酒粕甘酒の特徴

酒粕甘酒は、酒粕を湯で溶いて砂糖を加えたもの。

  • レジスタントプロテイン:コレステロール低下作用が示唆される
  • ペプチド:血管の健康を保つ働きが期待される

酒粕には微量のアルコールが含まれることがあるため、子ども・妊婦さん・運転前の方には米麹甘酒の方が安心です。

甘酒を摂る際の注意点

  • 糖質が比較的多いため、糖尿病治療中や血糖管理が必要な方は量に注意する
    (「健栄 しろい薬局」の薬剤師にも是非、ご相談下さい)
  • 酒粕甘酒は微量のアルコールを含むことがある
  • 甘酒を常温で長時間放置しない(発酵が進み劣化する可能性)

白井市南山地区のようにご高齢層様やお子さまが多い地域では、冬場のエネルギー補給・食欲低下時の栄養補助飲料としても役立ちます。

ひな祭りのちらし寿司 ― 栄養バランスのよい行事食

ひな祭りのちらし寿司 ― 栄養バランスのよい行事食

ちらし寿司は、栄養のバランスが非常によく、見た目の華やかさから子どもにも人気の行事食です。使われる具材には、健やかな成長を願う意味と栄養が込められています。

<主な具材の健康効果>

  • れんこん:食物繊維・ビタミンCが豊富で、免疫を支える
  • えび:良質なたんぱく質、体づくりに役立つ
  • 卵:ビタミン・ミネラルを幅広く含む
  • しいたけ:ビタミンD(干ししいたけ)、免疫調整が期待される
  • 酢飯:酢が食欲促進・消化サポートに
  • にんじん:抗酸化作用のあるβカロテンが豊富

ご高齢者やお子さまにとっては「多品目を一度に摂れる」という点が特に優秀です。

また、咀嚼力に合わせて具材を細かく切る、軟らかめに煮るなどの調整もしやすいため、家庭で幅広い年代に提供しやすい一品となります。

蛤(はまぐり)のお吸い物 ― 美しい見た目と機能性

ひな祭りに蛤のお吸い物をいただくのは、「二枚貝=ぴったり合う良縁」の象徴から来ています。しかし、蛤は見た目だけでなく栄養面でも優秀です。

<蛤に含まれる主な栄養素>

  • タウリン:肝臓の働きを助ける
  • ビタミンB12:貧血予防に欠かせない
  • 鉄・亜鉛:成長期の子ども・高齢者の栄養補給に重要

お吸い物にすると脂質が少なく、胃腸にも負担がかかりにくいため、子どもだけでなく、消化機能が弱りがちな高齢者にも向いています。

家族で楽しむ、ひな祭りの健康的な食卓のポイント:高齢者におすすめの工夫

  • 甘酒は米麹タイプで砂糖控えめを選ぶ
  • ちらし寿司の具材は柔らかく煮る
  • 蛤のお吸い物は塩分控えめに
  • 食事量が少ない方は、甘酒を補助的な栄養源に使う

家族で楽しむ、ひな祭りの健康的な食卓のポイント:子ども向けの注意点

  • 甘酒は必ず米麹タイプ(ノンアルコール)を
  • 酢飯を子ども用に少し甘めにする、具材を小さめに切る
  • 魚介類アレルギーがないか念のため確認
  • 蛤を提供する際は殻に注意し安全に配慮する

白井市南山地区の調剤薬局「健栄 しろい薬局」から伝えたいポイント

食事による栄養補給が健康維持の鍵となる方も少なくありません。

甘酒や行事食は、季節の楽しみでありながら、体に必要な栄養がバランスよく摂れる機会でもあります。

成長を願う行事であるため、子どもがいる家庭が積極的に行うことが多いですが、子どもがいないご家庭でも健康維持に最適な行事食になるので、今年は甘酒・ちらし寿司・蛤のお吸い物を食べて地域の子どもの成長を願いましょう。

  • 血糖管理が必要な方
  • 胃腸に負担をかけたくない方
  • 食事量が減ってきた方

こういったご相談がございましたら、お気軽に薬剤師へお声かけください。市販品の選び方や食事の工夫などもお手伝いできます。

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