こんにちは。白井市の調剤薬局「健栄 しろい薬局」の薬剤師S.Mです。
年齢とともに増える「尿トラブル」。実は、水分の摂り方を見直すことで予防できるケースも多いことをご存じでしょうか。
今回は、薬剤師が推奨する水分補給のポイントと、日常生活でできる尿トラブル対策についてご紹介します。
身近な悩み「尿トラブル」は誰にでも起こる
健栄 しろい薬局にも「夜トイレが近い」「尿の出が悪い」「においが気になる」といったお悩みが多く寄せられています。
加齢による腎機能の低下や筋力の衰え、産後の影響、服薬など、原因はさまざまですが、“水分不足が逆に尿トラブルを悪化させる場合もあることに注意が必要です。
尿の量が少ないと、老廃物や細菌が膀胱に滞り、膀胱炎や尿路結石、腎機能低下などのリスクが高まります。「トイレが近くなるのが嫌だから」と水分を控えすぎるのは逆効果です。
トラブル改善のヒント1:適切な水分補給の目安とタイミング
欧州食品安全機関(EFSA)は「水分に関する摂取基準値についての科学的見解」によると、1日の総水分摂取量の目安は、女性では2.0L、男性では2.5L。
食事から摂取している水分量を除くと、飲み物としては1.2〜1.5リットルが必要な水分量と言えます。
トラブル改善のポイント:水分摂取は一度に大量ではなく、こまめ
- 朝起きてすぐコップ1杯
- 食事ごとに1杯
- 入浴前後に1杯
- 就寝前は少量(50〜100mL)
といったタイミングを意識すると、無理なく習慣化できるでしょう。
水分不足が招く代表的な尿トラブル

白井市の薬局でも相談が多い事例を紹介します。
尿トラブル:① 膀胱炎
女性に多く、排尿時の痛みや残尿感が特徴です。
十分な水分を摂ることで、細菌を尿と一緒に体外へ排出し、再発を防ぐことができます。
尿トラブル:② 尿路結石
体内のミネラルが結晶化してできる石が原因で、強い痛みを伴います。
水分摂取量が少ないと尿が濃縮され、結石ができやすくなります。
尿トラブル:③ 夜間頻尿
「水を飲むと夜トイレに起きるから…」と控える方が多い症状ですが、日中の水分不足で、夜に尿をまとめて作ってしまうことも。日中にしっかり飲み、夜は控えめにするというのがコツです。
尿トラブルの改善には水分の”質”にも注意
利尿作用のあるコーヒーや緑茶などは純粋な水分補給としては不向きです。おすすめは常温の水や麦茶、白湯などです。高齢の方は冷たい飲み物で腎機能が低下しやすいため、飲むものの温度に配慮することも大切です。
また、利尿剤や糖尿病・高血圧の薬を服用している方は、薬との兼ね合いで水分の摂取量を調整する必要があります。これらの服薬治療中の方で指導を受けている方は医師の指示に従って水分摂取を行うようにしてください。
次のような生活習慣も尿トラブル予防に効果的です。
- 下腹部を冷やさない
- 背筋を伸ばし、膀胱を圧迫しない
- 適度なウォーキングで血流を保つ
- トイレを我慢しない
尿トラブルは、誰にでも起こりうる自然な変化ですが、「少しの工夫」と「早めの相談」で進行を防ぐことができるのです。
白井市内の調剤薬局 健栄 しろい薬局では、処方せんなしでもお話をお伺いすることが出来ますので、気軽にお立ち寄り下さい。
ひとりで悩まず、ぜひ「健栄 しろい薬局」にご相談ください
白井市南山地区の調剤薬局「健栄 しろい薬局」では処方せんがなくても薬剤師に相談いただけます。
「夜のトイレが近い」「薬の影響が気になる」「どれくらいの水をのめばいいの?」そのような疑問でも大歓迎です。
薬剤師が、あなたの服薬状況や、体質を考慮した「無理のない水分補給」を提案し、安心して健康づくりを進められるようサポートいたします。
お薬を受け取るだけの場所ではなく、“体のサインに気づく場所”として、白井市の皆さまの健康を支えてまいります。
健栄 しろい薬局
薬剤師
S.M