年末年始の飲みすぎ対策|二日酔い・胃腸不調を防ぐお酒との上手な付き合い方

【年末年始の飲みすぎ対策】二日酔い・胃腸の不調を防ぐお酒との上手な付き合い方

みずき薬局 市原店 西嶋

「またやってしまった……」

年末年始の朝、そんな一言が頭に浮かんだことはありませんか。
前日の楽しい食事とお酒を思い出しながら、重い頭やむくんだ顔、すっきりしない胃の感じにため息をつく――。
この時期ならではの、ちょっとした”朝の反省”です。

私自身も心当たりがありますし、年末年始になると、同じようなお話をまわりの方からよく耳にします。
「飲みすぎたつもりはないのに、翌日がつらい」
「年が明けてから、なんとなく体が重い」
そんな声が増えるのも、この時期の特徴かもしれません。

忘年会や、新年会、家族や親せきの集まりなど、楽しい予定が重なりやすい年末年始。
知らず知らずのうちに飲みすぎや食べすぎが続き、体に負担がかかりやすくなります。

今回は、健栄グループみずき薬局市原店の薬剤師より、年末年始の「飲みすぎ」「二日酔い」「胃腸の不調」を少しでも楽にするための、お酒との上手な付き合い方をご紹介します。

年末年始の不調、原因は「連続」にあり?

普段であれば、一晩しっかり眠ることで回復できる不調も、年末年始だけはなかなかスッキリしない。
その大きな理由の一つが、飲酒やご馳走が「連続すること」にあります。

アルコールや脂っこい食事が続くと、体の中での分解処理が追いつきにくくなります。
その結果、だるさや頭の重さ、胃もたれ、食欲不振といった不調が表れやすくなるのです。

「年末だから仕方ない」「気合で乗り切ろう」と無理をするよりも、体の仕組みに目を向け、少し立ち止まってケアしてあげることが大切です。

「美肌のお薬」、実は二日酔い対策にも

ドラッグストアなどで「シミ・そばかす対策」として販売されているお薬の中には、
効能・効果の欄に「二日酔い」と記載されている商品もあります。

これらに含まれる L-システイン は、アルコール代謝の過程で生じるアセトアルデヒドの処理に関わる成分として知られています。
そのため、飲酒後にあらわれやすい頭の重さやだるさなど、二日酔いによる不快感を和らげる目的で用いられることがあります。

美容目的のお薬という印象が強いかもしれませんが、年末年始の体調管理を考えるうえで、こうした成分の働きを知っておくのも一つの方法です。
使用する際は、用法・用量を守り、体調に合わせて取り入れるようにしましょう。

翌朝のつらさは「水分」と「エネルギー補給」で和らげる

飲みすぎた翌朝に感じる、喉の渇きや体のだるさ。
これは体が水分不足エネルギー不足になっているサインの一つです。

アルコールの分解には、水分と糖分が多く使われます。
そのため、水やお茶だけでなく、水分と糖分を同時に補える飲み物を少しずつ取り入れるのがおすすめです。

スポーツドリンクを寝る前や起床後に、コップ半分ほどずつ飲むだけでも、体が楽に感じられることもあります。一気に飲まず、こまめに補給することを意識してみてください。

むくみが気になるときの、やさしい選択

「飲みすぎた翌日の顔のむくみが気になる」
「できるだけ体に負担をかけずに整えたい」
そんな方には、漢方薬という選択肢もあります。

五苓散(ごれいさん)は、
体の水分バランスを整える目的で用いられる処方として知られています。 頭の重さや吐き気、むくみなどの不快感がある際に、体調に応じて選ばれることがあります。

漢方薬も体質や状態によって合う・合わないがありますので、使用に不安がある場合は、薬剤師にご相談ください。

2026年を気持ちよく迎えるために

さまざまな対策をご紹介しましたが、
基本はやはり美味しい食事とお酒を、無理のない量で楽しむことです。

とはいえ、久しぶりに集まる家族や友人との時間は、何にも代えがたいもの。
我慢しすぎず、ときにはセルフケアや市販薬の力も借りながら、体調を整えていきましょう。

年末年始の体調管理や、市販薬・漢方薬の選び方について迷ったときは、
みずき薬局市原店をはじめ、お近くの健栄グループの薬局までお気軽にご相談ください。
皆さまが体調万全で、笑顔あふれる新年を迎えられることを願っております。

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みずき薬局 市原店

薬局長

西嶋