この時期に気になるカビとその対策

この時期に気になるカビとその対策

オレンジ薬局 石井

梅雨で雨が続く6月。
今月号は、私たち健栄グループのオレンジ薬局(野田市)の石井薬局長による「この時期に気になるカビとその対策」についてです。

☂️気温と湿度が上がり不快度が増すこの季節、げんなりする人間とは対照的に俄然元気になる奇特な連中がいます。そう、カビです。

☂️カビの生命力は強く、どこにでも姿を現します。適度な温度と湿度があれば、ホコリなどに含まれる僅かな有機物を栄養源に増殖することが可能です。風呂場の目地をはじめとして、部屋の隅の壁紙、敷きっぱなしの布団の裏、エアコンの内部と、いたるところでその存在を確認することでしょう。

☂️ペニシリンを産生するアオカビや、チーズの熟成に用いられるカビ、日本人の生活には身近なコウジカビなど、ある種類のカビは人間の制御下において有益であることもあります。が、カビは我々にとって、ほとんどの場合において有害です。みなさんの家の中に自然と生えてくるカビは「もれなく有害」と考えていただいた方が良いでしょう。

☂️カビ本体やカビが放出する胞子は時にアレルギーの原因となり、免疫が弱った方などは肺炎を起こすこともあります。カビが増殖するためのカギは「湿気」にあります。湿気のたまりやすいクローゼットの換気の他、布団・マットレスを太陽に当てるなど、湿気をためない工夫をしていただきたいですね。エアコン内部のカビも馬鹿にできません。本格的に暑くなる前にクリーニングを行いたいところです。ただ、素人が手を出すと故障の原因となるほか、感電事故なども起きかねません。ここは業者に任せた方が良いでしょう。

☂️そうそう、余談ですが…この時期になるとパンの表面にカビが生えることもありますね。カビの生えたパンは絶対に食べないでください。表面だけ落としてもダメです。カビがパン表面に姿を現したときは既に内部まで根が伸びていますので、食中毒の原因になることもあります。こちらもお気を付けください。

健栄の薬局はあなたと家族の健康を支える、身近な相談窓口。
「雨が続くこの季節も、安心と健康をあなたに。」

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オレンジ薬局

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石井