夏の3大感染症に注意!

海やプールで目が赤い…「プール熱」や「夏風邪」を家に持ち込まないための、帰宅後5分の除菌ルール

みずき薬局 大久保店

海やプールで遊んだ後に目が赤くなった…。それは、「夏風邪」と呼ばれる感染症のひとつ、「プール熱」に見られる症状。

夏はウイルス性の結膜炎や喉の痛み、発熱を伴う夏の感染症(夏風邪)が流行する季節です。
今回は、健栄の薬局「みずき薬局大久保店」の薬剤師が、プール熱など夏の感染症の家庭内感染を防ぐ、帰宅後わずか5分で実践できる除菌ルールを詳しく解説します。

夏の3大感染症に注意!

夏の3大感染症に注意!

「夏の3大感染症」と呼ばれるのが、「プール熱(咽頭結膜熱)」「手足口病」「ヘルパンギーナ」。いずれもウイルス性で、海などの水辺、あるいは集団生活の場で広がりやすいのが特徴です。

●プール熱(咽頭結膜熱)

アデノウイルスを主原因とする感染症。その名の通り、プールでの接触やタオルの共用で感染することが多く、高熱、喉の痛み、そして結膜炎(目の充血)が主な症状です。

アデノウイルスは非常に生命力が強く、アルコール消毒が効きにくいという厄介な性質を持っています。

●手足口病

コクサッキーウイルスなどが原因で、口の中や手のひら、足の裏に水疱性の発疹が出ます。主に乳幼児に多い疾患ですが、大人が感染すると重症化して強い痛みや高熱が出ることがあるため、看病する親御さんも注意が必要です。

●ヘルパンギーナ

こちらもコクサッキーウイルスが主原因の感染症で、突然の高熱と喉の奥にできる水疱が特徴です。喉の痛みが激しいため、水分補給が困難になり脱水症状を引き起こすこともあります。

夏風邪のウイルスを持ち込まない!帰宅後の除菌ルール

夏風邪のウイルスを持ち込まない!帰宅後の除菌ルール

夏は、海やプールの水を介してウイルスが体内に侵入しやすくなります。

帰宅後にいかに早くウイルスを物理的に除去できるかが、感染を防ぐポイント。ウイルスをリビングや寝室に持ち込ませないための「帰宅後5分の除菌ルール」をご紹介します。

1.玄関で「持ち込み」を遮断する

まず、玄関で靴を脱いだら、そのまま洗面所へ直行しましょう。この際、レジャー用品をリビングのソファに置くのは厳禁。ウイルスが付着している可能性のある浮き輪やプールバッグは、玄関の隅やビニール袋の中に一旦隔離します。

2.石けんでの手洗いと顔の洗浄

流水で済ませず、石けんを使って指の間や手首までしっかり洗いましょう。アデノウイルスなどは石けんで物理的に洗い流すのが効果的です。

また、プールや海の水に触れた後は、顔にもウイルスが付着しています。手洗いと同時に洗顔を行い、目や口の周りを清潔に保ってください。

3.触れた場所を拭き取る

自分が触れたドアノブ、蛇口、電気のスイッチなどを、除菌シートや環境用消毒液(アデノウイルス疑いの場合は薄めた塩素系漂白剤など)でサッと拭き取ります。

これで、帰宅後の「除菌5分ルール」は完了です。

時間があれば、帰宅後シャワーで全身を洗い流すのが理想的です。

アルコール消毒が効かないウイルスには「塩素系漂白剤」を活用

夏の3大感染症の原因となるウイルスのなかには、一般的なアルコール消毒液(エタノール)では十分に不活化できないものがあります。

特にプール熱の原因となるアデノウイルスは、脂質の膜(エンベロープ)を持たないためアルコールへの抵抗力が非常に強いのが特徴です。

こうしたウイルスによる家庭内感染を防ぐためには、厚生労働省や国立感染症研究所のガイドラインでも推奨されている「塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)」を使った拭き取り消毒が極めて有効です。

家庭用の塩素系漂白剤(塩素濃度約5〜6%のもの)を薄めて、拭き取り用の消毒液を簡単に作ることができます。

ドアノブや手すりなど、手が触れる場所の消毒(濃度約0.02%): 水1リットルに対して、塩素系漂白剤を付属のキャップ約1杯分(約5ミリリットル)を混ぜ合わせます。

嘔吐物や便が付着した場所の処理(濃度約0.1%): 水1リットルに対して、塩素系漂白剤を約20ミリリットル混ぜ合わせます。

塩素系漂白剤は金属を腐食させる性質があるため、金属部分を拭いた後は必ず水拭きをしてください。また、酸性の洗剤と混ぜると有毒ガスが発生して大変危険ですので、単独で使用し、必ず十分に換気を行いながら作業してください。

感染したかも…と思ったら早めに受診を

どんなに気をつけていても、ウイルスを完全に防ぐことは難しいものです。

もし「目が充血している」「喉に異変がある」など感染が疑われる症状が見られたら、早めに病院を受診しましょう。

特に小さなお子様の場合、プール熱などのウイルス性疾患には特効薬がありません。高熱が続く場合や、目がひどく腫れる場合は、早めに小児科や眼科を受診してください。

また、病院を受診する際は、お薬手帳を持参しましょう。過去の薬の副作用歴や、現在服用中の薬との飲み合わせを薬剤師が確認することで、より安全なケアが可能になります。

夏の感染症は、帰宅後すぐの除菌に加えて、家庭内での感染対策も重要です。特に兄弟がいるご家庭では、タオルの共用を避ける、食器を分ける、入浴の順番を工夫するなどの対応が感染拡大の予防につながります。

除菌方法や家庭内での感染対策などで不安がある場合は、お近くの健栄の薬局の薬剤師までお気軽にご相談ください。

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