夏になると、なんとなく食べたくなるものの一つが「うなぎ」です。
成田では、うなぎは成田山新勝寺の参道名物として親しまれてきた味。スタッフの間でも、「私はあのお店が好き」「あのお店の焼き方が好き」など、うなぎの話になると、それぞれの好みが出て自然と会話が盛り上がります。
土用の丑の日に限らず、暑い時期の食事として楽しみたい成田のうなぎ。今回は、そんな成田のうなぎ文化に触れながら、うなぎに含まれる栄養や、食事として楽しむときのポイントをご紹介します。
成田山新勝寺の参道名物「うなぎ」

成田山新勝寺の表参道には、うなぎ料理を扱う店が数多く並んでいます。成田市観光協会によると、成田は印旛沼の漁場に恵まれ、江戸時代から成田山を訪れる参詣客をうなぎ料理でもてなしてきたとされています。
参道を歩くと、あちらこちらから香ばしいうなぎを焼く香りが漂い、思わず足を止めたくなることも。成田を訪れた際の楽しみの一つとして、今も多くの人に親しまれています。
うなぎは、特別な日のごちそうとしてだけでなく、昔から「スタミナ食」としても親しまれてきました。たんぱく質に加え、ビタミンAやビタミンB群など、さまざまな栄養素を含んでいることから、栄養面でも注目される食材です。
薬局でも、「暑さで食欲が落ちているけれど、何を食べればよいですか」「夏の食事で気をつけることはありますか」といったご相談をいただくことがあります。
うなぎは栄養を含む食品の一つですが、「うなぎを食べれば夏バテを防げる」というものではありません。大切なのは、一つの食品だけに頼るのではなく、主食・主菜・副菜などを組み合わせ、毎日の食事全体で栄養バランスを整えることです。
では、うなぎにはどのような栄養が含まれているのでしょうか。ここからは、うなぎの栄養と、夏の食事として楽しむときのポイントを見ていきましょう。
うなぎにはどんな栄養が含まれている?

うなぎには、からだをつくる材料となるたんぱく質のほか、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンB1・B2など、さまざまな栄養素が含まれています。
● たんぱく質:筋肉や皮膚など、からだをつくる材料になります。
● ビタミンA:皮膚や粘膜の健康維持に関わります。
● ビタミンD:カルシウムの吸収を助け、骨の健康維持に関わります。
● ビタミンB1・B2:食事から摂った栄養素をエネルギーとして利用する過程に関わります。
また、うなぎの脂には、魚に含まれるn-3系脂肪酸のDHA・EPAも含まれています。ただし、うなぎを一度食べれば体調や検査値が改善するというものではありません。季節の味として楽しみながら、魚、肉、卵、大豆製品などを日々の食事にバランスよく取り入れることが大切です。
白焼きとかば焼きで、食事全体の見え方も変わります
うなぎは、同じ食材でも食べ方によって食事全体の見え方が変わります。
● 白焼き:たれをつけずに焼くため、うなぎそのものの香りや脂のうま味を楽しみやすい食べ方です。わさびやしょうゆを添えることもあります。
● かば焼き・うな重:甘辛いたれとご飯の組み合わせが魅力です。食事全体の糖質や塩分、エネルギーは、たれやご飯の量、汁物・漬物などの組み合わせによって変わります。
ここで気をつけたいのは、「白焼きなら必ず脂質やエネルギーが少ない」とは限らないことです。文部科学省の食品成分データベースでも、うなぎそのものの数値は、白焼きとかば焼きで単純な優劣をつけられるものではありません。選ぶときは調理名だけで判断せず、一食全体で考えてみましょう。
血圧や血糖値、中性脂肪などが気になる方も、「うなぎだから食べてはいけない」と一律に決めつけず、食べる量や頻度、組み合わせを含めて考えることが大切です。ご飯を大盛りにしすぎない、たれを追加でかけすぎない、野菜や海藻の小鉢を添えるなど、無理のない工夫から始めてみてください。治療中で医師や管理栄養士から食事の指示を受けている方は、その内容を優先しましょう。
せっかくの成田名物です。体調や普段の食事に合わせながら、おいしく楽しみたいですね。
土用の丑の日を、夏の食事を振り返るきっかけに
土用の丑の日にうなぎを食べる習慣の由来には諸説ありますが、今では夏の風物詩として広く親しまれています。
暑い時期は、そうめんや冷たい飲み物など、口当たりのよいものに食事が偏りがちです。うなぎを食べる日を、最近の食事を振り返るきっかけにしてみてはいかがでしょうか。
● 主食・主菜・副菜がそろっているか
● 水分をこまめにとれているか
● 食欲が落ちた状態が長く続いていないか
一つの食品だけで「夏バテを防ぐ」と考えるのではなく、毎日の食事、休養、水分補給を合わせて整えていくことが大切です。食欲不振や強いだるさが続くときは、無理をせず医療機関へ相談してください。
食事や健康の気になることは、みずき薬局成田店へ
みずき薬局成田店では、お薬のことはもちろん、「健康診断で気になる数値があった」「魚をもっと食べた方がよいと言われた」「夏になると食欲が落ちてしまう」など、日頃の食事や健康づくりに関するご相談もお受けしています。
「病院へ行くほどではないけれど、少し気になる」。そんなときも、お気軽に薬剤師へお声がけください。
<参考文献>
成田市観光協会「成田のうなぎ」
https://www.nrtk.jp/enjoy/attraction/narita_eel.html?utm_source=chatgpt.com
魚介類/<魚類>/うなぎ/かば焼 – 01.一般成分表-無機質-ビタミン類
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=10_10070_7
みずき薬局 成田店
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