新学期は環境の変化が多く、子どもがイライラしたり不安を感じたりしやすい時期です。
そんなときは、親子でゆっくり触れ合う時間をつくってみませんか。
今回は家庭で取り入れやすい心のほぐし方について、健栄の薬局「ファミリー薬局東陽町店」の薬剤師がお伝えします。
新学期は子どもの気持ちが揺れやすい時期。まずは安心できる時間を

新しい教室、新しい先生、新しい友達。
新学期は子どもにとって緊張しやすい時期です。
学校ではいつも通りに見えていても、家に帰ってから急にイライラしたり、些細なことで泣いたり、不安そうにしたりすることがあります。
こうした変化は特別なことではなく、新しい環境に慣れようとしているサインのひとつとも考えられます。
まずは「わがまま」と考えるのではなく、「新しい環境で頑張っているから疲れているのかもしれない」という目線で見守ることが大切です。
短い時間でも、親子でゆっくり過ごす時間をつくってみませんか
子どもが不安を感じているときは、「何があったの?」と聞きたくなるものです。けれど、質問を重ねられるほど、かえって話せなくなってしまう子もいます。
そんなときは、無理に聞き出そうとせず、寝る前の10分だけでも、テレビやスマートフォンを消して親子でゆっくり過ごしてみてはいかがでしょうか。
何も話さず、隣にいるだけでも構いません。
「何か話さなきゃ」「話を聞かなきゃ」と構える必要はありません。「ここでは力を抜いていいよ」という安心感が伝わることが大切です。
無理に会話を続けなくても、「そばにいるよ」という気持ちは子どもに伝わります。
言葉で気持ちを表現するのが苦手な子どもでも、自然な触れ合いの中で、少しずつ自分の気持ちを話せるようになることがあります。
香りや触れ合いを、親子でほっとする時間のきっかけに

リラックスする時間を過ごす工夫として、香りを楽しむ方法もあります。
ただし、アロマを使うこと自体が目的ではありません。大切なのは、親子がいったん立ち止まって、ゆっくり触れ合う時間を持つことです。
アロマを使わなくても、背中をそっとさする、一緒に本を読む、好きな音楽を聴くなど、その家庭や子どもに合った方法で構いません。
「今日は少し疲れていそうだな」
そんな日に、親子でほっとひと息つくためのきっかけとして考えてみてください。
アロマを取り入れるときの注意点
香りには好みがあります。大人には心地よい香りでも、子どもには「強すぎる」「苦手」と感じることがあります。
精油を使う場合は、製品に記載された対象年齢、使用方法、注意事項をよく確認しましょう。精油の原液を直接肌につけることは避け、赤みやかゆみなどの異変が見られたときは、すぐに使用を中止してください。また、誤飲などを防ぐため、精油は子どもの手の届かない場所に保管しましょう。
公益社団法人日本アロマ環境協会では、3歳未満の乳幼児には、香りを空間に広げて楽しむ「芳香浴」以外は行わないよう案内しています。3歳以上の子どもについても、大人より少ない量から始め、十分に注意して使用することが大切です。
治療中の病気がある場合や薬を使用している場合、アレルギーなどが心配な場合は、使用前に医師や薬剤師などへ相談しておくと安心です。
精油を使わなくても、親子でゆっくり触れ合う時間はつくれます。香りを取り入れる場合も、子どもの年齢や体質、好みに合わせて、無理のない方法を選んでください。
生活リズムを整えることも心のケアにつながります
新学期にイライラが増えたり、なんとなく元気がなかったりすると、つい「何か悩みがあるのでは」と心配になります。
もちろん、新しい環境への不安や緊張が影響していることもありますが、睡眠不足や生活リズムの乱れなど、体のコンディションが関係している場合も少なくありません。特に夏休みなどの長い休みの後は、生活リズムを元に戻すまでに時間がかかることがあります。
最近、寝る時間が遅くなっていないか、朝なかなか起きられなくなっていないか、食欲が落ちていないかなど、日常生活も一度振り返ってみましょう。
子どものイライラを「性格」や「気持ち」だけの問題と考えず、十分に眠れているか、食べられているか、疲れがたまっていないかという体の状態にも目を向けることが大切です。
一方で、頭痛や腹痛を繰り返す、眠れない、食欲が大きく落ちている、元気のない状態が続くなど、体調面が気になる場合は、小児科など医療機関への相談も検討しましょう。
日頃から十分な睡眠をとり、朝食をしっかり食べ、日中に適度に体を動かすことなどは、心と体の健康を支える基本です。家族でゆっくり食事をする時間を持つことも、子どもが安心して過ごせる環境づくりにつながります。
調剤薬局でも、日々の健康についてご相談ください
子どものイライラや元気のなさには、新しい環境への不安だけでなく、睡眠不足や生活リズムの乱れなど、さまざまな要因が関係することがあります。服用中のお薬がある場合は、薬の影響が気になることもあるかもしれません。
薬局では、お子さまの様子や服用中のお薬について一緒に確認し、必要に応じて医療機関への相談など、次の対応を考えるお手伝いができます。
処方せんがないときでもご相談いただけますので、お近くの健栄の薬局を、地域の身近な健康相談窓口としてご活用ください。
毎日の生活習慣やご家庭の状況に合わせて、ひとりひとりに寄り添った健康づくりをお手伝いします。


<外部サイト参照リスト>
子どものこころと向きあう (厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/parent/mental/ftf/index.html
安全に楽しむために(公益社団法人 日本アロマ環境協会)
https://www.aromakankyo.or.jp/basics/safety/
ファミリー薬局 東陽町店
薬剤師