風邪やインフルエンザが流行する季節は、「できるだけ感染を防ぐにはどうしたらいい?」「熱や咳、鼻水が出たときはどの薬を選べばいい?」と迷うことも多いのではないでしょうか。
風邪とインフルエンザでは症状の現れ方に違いがありますが、症状だけで正確に見分けることは難しく、市販薬を使う場合も症状や年齢、持病、服用中の薬などに合わせて選ぶことが大切です。
今回は、これまで健栄が発信してきた健康コラムや店舗ブログから、風邪・インフルエンザの予防や市販薬の選び方などに役立つ記事をまとめました。
健栄の薬局「健栄さくら台薬局」の薬剤師の監修のもと、基本的な対策や受診の目安とあわせてご紹介します。
風邪とインフルエンザはどう違う?

風邪は、さまざまなウイルスによって起こる呼吸器の感染症です。鼻水、鼻づまり、喉の痛み、咳などが主な症状で、発熱を伴う場合もありますが、熱が出ないこともあります。
一方、インフルエンザでは、発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、強い倦怠感などが比較的急に現れる傾向があります。鼻水や咳、喉の痛みを伴うこともあります。
ただし、症状だけで風邪とインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症などを正確に見分けることは困難です。「高熱がないからインフルエンザではない」とは限りません。
現在は、新型コロナウイルスとインフルエンザウイルスの抗原を同時に調べられる一般用検査キットも市販されています。使用する場合は、国が認証した「第1類医薬品」の表示がある製品を選び、説明書に従って使用しましょう。
ただし、検査結果が陰性でも、感染していないとは限りません。検査のタイミングによっては、感染していても陰性になることがあります。症状が強い場合や、結果に関わらず体調に不安がある場合は、医療機関へ相談しましょう。
風邪の原因となるウイルスについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
関連ページ:「熱がないのにしんどい…」季節の変わり目に注意したい“ライノウイルス”とは?
風邪・インフルエンザを予防する基本対策

風邪やインフルエンザなどの感染症を完全に防ぐことはできませんが、日頃の対策によって感染するリスクを抑えることはできます。
手洗いと咳エチケットを習慣にする
帰宅後や食事の前、鼻をかんだ後などは、石けんを使って丁寧に手を洗いましょう。外出先ですぐに手を洗えない場合は、状況に応じて手指消毒剤を使用する方法もあります。
咳やくしゃみが出るときは、マスクやティッシュ、袖などで口と鼻を覆う「咳エチケット」を心がけます。使用したティッシュはすぐに捨て、その後は手を洗いましょう。
室内を換気し、日頃から体調を整える
人が集まる場所では、定期的に窓を開けるなどして換気を行いましょう。また、睡眠不足や過度な疲労を避け、バランスのよい食事と十分な休養をとるなど、普段から体調を整えておくことも大切です。
特定の食品を食べれば感染症を防げるわけではありません。さまざまな食品を組み合わせ、無理のない範囲で体調管理を続けましょう。
インフルエンザの感染経路や、家庭でできる予防対策については、コスモス薬局 東船橋店のブログでも紹介しています。
関連ページ:船橋市・東船橋駅近くの調剤薬局が解説 インフルエンザ予防法
また、日頃の睡眠や食事など、体調管理と生活習慣については、こちらの記事も参考にしてください。
関連ページ:八千代市・八千代緑が丘駅の調剤薬局が教える!風邪予防と免疫力を高めるコツ
受験生のいるご家庭に向けた体調管理については、こちらで紹介しています。
関連ページ:家族で取り組む、受験生のための体調管理・風邪とインフルエンザ対策
インフルエンザワクチンも検討する
インフルエンザワクチンには、発症する可能性を抑え、発症した場合の重症化を防ぐ効果があるとされています。ただし、接種すれば必ず感染や発症を防げるわけではないため、手洗いや咳エチケット、換気などの基本対策も続けましょう。
接種時期や対象年齢、持病・アレルギーなどに不安がある方は、医療機関へご相談ください。
風邪薬は症状に合わせて選ぼう
市販の風邪薬は、一般的な風邪の原因となるウイルスを直接退治する薬ではなく、発熱や鼻水、咳などのつらい症状を和らげるために使用します。複数の症状があるときは総合感冒薬が選択肢になることがあります。
一方、「熱だけ」「咳だけ」「鼻水だけ」など症状が限られている場合は、必要な成分だけを含む薬を選ぶ方法もあります。
発熱・頭痛・喉の痛み
発熱や痛みには、解熱鎮痛成分を含む薬が使用されます。ただし、成分によって使用できる年齢や、持病・服用中の薬による注意事項などが異なります。
特に子ども、妊娠・授乳中の方、胃腸・腎臓・肝臓などに持病がある方は、自己判断で選ばず、購入前に医師や薬剤師へ相談しましょう。
咳・痰
咳を抑える成分と、痰を出しやすくする成分では働きが異なります。乾いた咳なのか、痰が絡む咳なのかを確認して選ぶことが大切です。
咳が長引く場合は、喘息や肺炎など、風邪以外の病気が関係している可能性もあります。市販薬だけで対応を続けず、医療機関へ相談してください。強い息苦しさがある場合は、速やかな受診が必要です。
鼻水・鼻づまり
鼻水を抑える成分には、眠気や口の渇きが出るものがあります。服用後に自動車の運転などをしてはいけない薬もあるため購入時に確認し、パッケージや添付文書の注意事項を必ず守りましょう。
風邪薬を重複して飲まないよう注意
総合感冒薬、解熱鎮痛薬、咳止め、鼻炎薬などを一緒に使用すると、同じ成分や似た働きの成分が重複することがあります。
特に解熱鎮痛成分、抗ヒスタミン成分、咳を抑える成分などの重複には注意が必要です。商品名が異なっていても、含まれる成分が同じ場合があります。
また、症状がなくなった後も漫然と市販薬を飲み続けるのではなく、用法・用量や服用期間を守りましょう。
使用しても症状が改善しない場合や、かえって悪化した場合は服用を中止し、医師や薬剤師へ相談してください。
風邪薬をいつまで飲めばよいか迷う方は、市販薬と処方薬の違いや、服用をやめるタイミングについて紹介した記事もご覧ください。
関連ページ:風邪薬は症状がなくなったらやめていい?市販薬はいつまで飲む?
インフルエンザが疑われるときの薬と注意点
インフルエンザと診断された場合には、医師の判断で抗インフルエンザウイルス薬が処方されることがあります。
抗インフルエンザウイルス薬は、一般に発症から48時間以内に使用を開始すると、発熱期間が通常1~2日短くなり、鼻や喉からのウイルス排出量も減少するとされています。
ただし、抗インフルエンザウイルス薬がすべての患者さんに必要とは限りません。また、48時間をすぐ他場合も、重症度や重症化リスクのよって医師が治療を検討することがあります。
薬の種類や使用の必要性は、発症からの時間、年齢、症状、持病などを踏まえて医師が判断します。
インフルエンザが疑われるときは、手元に残っている薬や、家族に処方された薬を自己判断で使用することは避けてください。
医療機関を受診する目安

次のような症状がある場合は、市販薬だけで様子を見続けず、早めに医療機関へ相談しましょう。
● 水分を十分にとれない、尿の量が少ない
● 高熱や強い倦怠感が続いている
● 咳が長引く、または急に悪化した
● 一度改善した後、再び発熱した
● 症状が強く、日常生活に大きな支障がある
乳幼児、高齢の方、妊娠中の方、基礎疾患がある方は重症化する可能性があるため、症状が軽く見えても早めの相談を検討してください。
一方、強い息苦しさや激しい胸の痛み、意識がはっきりしない、けいれんを起こしているなどの症状がある場合は、救急車を呼ぶなど、速やかな対応が必要です。
風邪薬選びや、受診に迷ったら薬剤師へ
風邪やインフルエンザが疑われるとき、市販薬を使う場合は、症状だけでなく年齢や持病、服用中の薬なども確認する必要があります。
「熱と喉の痛みにはどの薬を選べばいい?」
「家にある風邪薬と一緒に飲んでも大丈夫?」
「検査キットはどれを選べばいい?」
「仕事や運転があるので眠気が出にくい薬を選びたい」
そんな疑問があるときは、お近くの健栄の薬局にご相談ください。
薬剤師が症状や体調、服用中のお薬などを確認しながら、市販薬選びをお手伝いします。お薬手帳や使用中のお薬のパッケージなどをお持ちいただくと、確認がスムーズです。
また、症状によって医療機関への受診が必要な場合もあります。受診を迷っているときも、一人で判断せずご相談ください。
この記事を監修した薬局

<参考文献>
「インフルエンザ(総合ページ)」(厚生労働省)
健栄 さくら台薬局
薬剤師
佐藤